【建物の老朽化】
建物の老朽化
建物の老朽化とは、建物の経年劣化により、そのままでは居住・利用できない状態のことです。
またそうしたビルや建物をさします。
特に近年マンションの老朽化は現在深刻な問題になりつつあります。
マンションは住民の理解が得られないと建て替えなどができないことから、立地によっては老朽化した物件の建替えが進まない問題もあります。
劣化レベル・老朽かどうかは、下記のように目視でわかる部分と構造躯体などの調査が必要な部分とがあるため、一概に判断することはできません。
以下のようなケースが目視で分かることから判断されます。
(1)建具やサッシまわりの建て付けに不具合が出てきました。
(2)外壁や屋根の損傷が大きい
(3)軒裏や塗装のはがれが多い
(4)床の傾斜やきしみが大きい
(5)雨漏りやカビの発生がある
(6)シロアリの被害や水まわりの土台・柱に腐朽カ所がある
(7)建物が傾斜していることが目視で分かるなど。
なお、国税庁で規定している建物の耐用年数というものがあるが、これは築年数に応じた建物の評価価値のことであり、固定資産税額等税務上の基準や中古物件の売買査定時の目安になっているが、必ずしも実際の老朽レベルと一致するとは限りません。