【設計震度】
設計震度
設計震度とは、住宅などの建築物の耐震性を確保するために、低層・中層の建築物の各部に静的水平力(地震力や風圧力)を作用させ、その時に生じる応力(建物内部に生じる抵抗力のこと)に対して安全であることを確認するのが通常の設計法の事です。
設計震度の数値は、重力加速度(加速度=単位時間に速度が変化する割合。)に対する水平方向に作用する加速度の割合で表されます。
【(例)設計震度0.3は、重力加速度(980gal)に対し水平方向に30%の294galが建物に作用するという意味。 】
ちなみに一般的な地震では、建物の各部では正負(正の数と負の数=プラスマイナス)の揺れを繰り返し受けることになりますが、設計計算上、それを一定の揺れとして見ることを「静的震度法」と呼ばれます。
ただし、1980年以降、旧建設省(現国土交通省)が策定した「新耐震設計法(案)」により、地盤や建物のさまざまな状況下での応答特性(周期による揺れ方など)から解析する方法がとられており、これを「動的応答解析法」と呼んでいます。