コラム 魅力的な『屋根裏部屋』そんな屋根裏の落とし穴。
アニメやドラマで見かけたような、『屋根裏部屋』ってなんか憧れませんか?
冒険心をくすぐるようで、なんだかワクワクします。
リノベーションでは、屋根裏(小屋裏)を活用してスペースを新しく作ることが可能です。
小屋裏があるのは戸建ての住宅に限られますから、今回は戸建てリノベーションのお話になります。
(マンションでは小屋裏収納は作ることができませんが、スキップフロアとして一段高い床を作って収納を生み出すことが可能です)
さて、小屋裏の活用となると、大きく分けて次の二つの用途がありますね。
・収納として使う→小屋裏収納
・書斎や寝室などとして使う→ロフト
収納&ロフトで兼用するのももちろん大丈夫です。[toc]
ただし、ここで注意点があります。
この注意点に気をつけないと、行政の規制にひっかかって、図らずも違法建築になってしまう可能性があります。
その注意点とは、『容積率』です。
容積率は、住宅の床面積が、敷地面積に対してどれくらいあるかという割合です。
容積率=住宅の床面積÷敷地面積
この容積率は、行政によって「指定容積率」として定められています。
指定容積率は地区によって違うので、個別に確認が必要です。
小屋裏を収納やロフトとして使う場合には、それだけ床面積が増えることになります。
「小屋裏を使えばスペースがいっぱいできて大助かり!」
と思うでしょうが、いいことばかりではないのです。
小屋裏を活用するほど、床面積が増えますから、うっかり容積率をオーバーしてしまう可能性があるのです。
そうすると違法建築ですからNGですね。
しかし、、、小屋裏に関しては、なんと、以下の2つの条件を満たせば、床面積を気にしなくて大丈夫です。
・床面積が直下の階の2分の1以下
・天井までの高さが1.4m未満
この2つを守れば、床面積に算入されませんので、気にする必要はありません。収納にして物置として使うもよし、ロフトとして子供達の遊び場所にしてもいいでしょう。
リノベーションする前に確認すべき点。
あと、収納として使うのか、ロフト(屋根裏部屋)として使うのか、リノベーションする前にしっかりと決めておく必要があります。
というのも、ロフト(屋根裏部屋)のように、人がいることを前提とすれば、断熱が必須となります。
小屋裏は湿気や熱がこもりやすいので、夏場はとてもじゃありませんが、断熱や換気がされていないといられません。
一方で、収納として使うと割り切ればあまり断熱は必要ありません。
小屋裏のリノベーションは比較的短期間、低額で実施できるものですが、この通り注意点がありますので、実際に小屋裏リノベーションを検討している方は参考にしてください。
[記事]田中 義人
イベントの先行ご案内やお得な情報も続々更新中です!
■開催中及び開催予定のイベントはこちら